2012
2.15
ちびまぎの簡単塩こうじ仕込み day6
day6。
もし、もしもだよ。この目で麹菌が見えたとして、この子達が必死でお米を分解してる様子だって分かったとしたら、どんなに忙しく働いてるんだろう。鼠志野の水差の中で、ものすごい勢いで汗かきながら頑張ってんだろうか。たくさんの麹菌ちゃんたちと「がんばるぜ!」なんて励まし合っちゃったりして、くじけそうな自分のことも励ましてみるなんて、そんなんだったりして。
なんでこんな事書いたかというとね、昨日と比べると、明らかに水分が多くなってて。麹菌くんたちすっごい働いたんだなぁ。。。なんて思ったから。人の目って、いろいろ見えているようで、見えないものもたくさんある。
あたし、詩人の金子みすゞさんが好きで。彼女の詩に「星とたんぽぽ」っていうのがあります。その一節、
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、見えぬけれどもあるんだよ。
ってのがあります。見えないものを想う時、って、わくわくしたり、切なくなったりする。あたしだけ?かな。
今日はね、米麹の変身具合をお見せします。白い粉引のお皿にのってるのは、大竹醤油さんの塩こうじセットに入ってる、仕込み前の乾燥米こうじ。飴釉の小皿は、仕込んで1日のもの。そして、織部釉のにのっかってるのが、今日6日目の。こうやって並べてみると、どんどん分解されて小さくなってきてるのがよくわかる。麹菌ちゃんの頑張り、すごいっしょ?
〈本日使用の道の駅「志野・織部」の器〉粉引黒点小皿 ¥1260、飴釉手塩皿 安達和治作 ¥840、織部手塩皿 安達和治 ¥840)