2012
2.11
ちびまぎの簡単塩こうじ仕込み day2
さ、day2。
昨日仕込んだ塩こうじ。ふたをそ〜っと開けてみる。
“もわん=3”って麹の香ばしい匂いがしたぁ。酵母の香りってお日様の香りに似てると思うんだけど、みんなはどうかなぁ。
中をのぞくと、ひらぺったい、かさっかさの乾燥麹だったのが、水分を含んで、しっとりふっくらしてる。精米そのものの形。ちょっと傾けてみると水分が下の方にある。スプーンで下と上をしっかりひっくり返すようによく混ぜてあげる。全体がさらにしっとりとして、つややか。
この、乾燥麹で仕込む塩こうじ。美味しくできるかな、、、出来た!って瞬間まで、何度やっても緊張するんだよね。それは、きっと、みんな一緒だね。
今回、塩こうじ仕込みの容器に選んだのは、鼠志野の水差。道の駅の名前にもなっている美濃の郷の代表的な焼き物の「志野」も「織部」も茶陶として重宝されてきたもの。この水差も茶道具ですよね。呼吸をするこうじに優しい器を使いたいな〜、何がいいかな、と思ってたら、このお水差しに出会っちゃって。お茶のお師匠様にしかられちゃうかな、なんて思いつつ、使ってみました。器は、空のまま眠っていてはかわいそう。何かを湛えてこそ、器だもの。
書きながら、故荒川豊蔵先生の「志野の美しさに魅せられ、追い求めるのに夢中で、一向に生活の貧しさも苦にならず、また退屈もしなかった」なんて言葉を思い出したりして。。。あたし、故郷の焼物、志野のぽってりとした、素朴な風合いと手触りが好きです。
明日も塩こうじちゃんが元気でありますように。
〈本日使用の道の駅「志野・織部」の器〉鼠志野水指 ¥4200(塩こうじを仕込んでるもの)